P-air開発物語 6

開発物語
P-air推奨バッテリー

【厳しいなあ】

このwebサイトに掲載したような内容を、クラファンサイトにも書き込みましたね。
もちろん、構造やリターンについても、いろいろ考えましたよ。下書き原稿を作って、それを内容ごとに流し込んで、素読みして文字の間違いなんかも訂正して。
それで何とか真夏には間に合うかと思った矢先に、クラファン会社から記事の確認や修正やらなんやらと、注文が返ってきました。今考えてみると、投稿者を護るというよりも、法的に追い込まれないようにという配慮だったのだろうと思いましたが、いくつもの確認要求が戻されたのです。
1.PSEを取得しているかどうか
PSEとは、端的に言えば電気製品の安全運用を図るために設定された安全基準らしいのですが、おそらく海外からノーブランドの製品が流入し、品質によっては感電や発火の恐れがあるということで、製造者や輸入業者などに安全品質を求めるためのものだと思います。詳しくはこちら
しかし当方の製品にPSEが必要なのかどうか、電気関係の部品といえば、USB導線とDCファンしかありません。
いろいろ調べまわった結果、DCファンは、PSEの対象ではないということが判明しました。ただし、電源として使用するもばいるばってりーは、PSE対象品であることが判明しました。
当方の「P-air」は、当初の計画ではモバイルバッテリーを組み込む形で、販売提供を考えていました。ところが当方が品質的に安全と思えるバッテリーは、原価でも3000円を超えてしまうほど高額だったのです。このようなバッテリーを組み込むと、製造原価で2万円をはるかに超えてしまうことがわかりました。
5V 20000mAというのは、いくつもあるのですが、当方の「P-air」筐体内部に設置できるバッテリーは、当方が探していきついた、あるメーカーのものしかなかったのです。
だから、卑怯なやり方ですが、販売価格を下げるために、バッテリーパックは標準構成から外しました。
心苦しかったのですが、提供価格を安くするにはこれしかないと思ったわけです。

P-air推奨バッテリー

ただし、特定のバッテリーしか使えないというのでは、電気製品として意味がありません。顧客がバッテリーなども最低でも5~6種類から選んで使えるようにしなければと考え、バッテリー収納部分のサイズを大きくしました。
このあたりのバッテリー選択と、筐体サイズとのせめぎあい、怪しいバッテリーの排除などは、大手通販サイトやyoutubeでの皆さんの使用レポートなどを参考に行ったのですが、そのプロセスはまた、改めて紹介します。自分では大変勉強になったのですが、電気に明るい方には、全然面白くない普通の話だと思いますのでここでは省略します。
しかし、結果的に対象商品であるバッテリーパックを省略したことで、「P-air」はPSE対象外製品となったわけで、何がどこで幸運をもたらすかはわかりません。
(ちなみに、当初から筐体に入れ込もうと思っていた高額なバッテリーパックは、調べたところPSE対応商品でした。そこはまあ一安心だったのですが。)

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