この製品は、日本では数少ない（国産ではおそらくないかも知れません）携帯型の冷(温)風扇です。あえて冷風扇と言うのは、エアコンやクーラーのように、継続的に動作する冷却器や放熱器が使われていない、冷凍した液体の溶解に必要な熱を外気から奪い、結果として温度が低下した空気を送り出すという、極めてシンプルな装置だからです。このような簡単な構造なのでなぜ今までなかったのかと思いますが、これまでは、35度以上などという猛暑も少なかったし、熱射病の発生なども比較的少なかったからではないいでしょうか。しかしここ数年の夏場における猛暑日は毎年増加傾向にあり、地球温暖化のせいかどうかはわかりませんが、真夏の様相が変化しつつあるように感じます。ということで従来の環境ではあまり必要とされなかったのかもしれません。
この簡単な仕組みで作成したのが今回の製品です。
。 基本原理
要は外気をどれだけ効率的に冷やせるか。どれだけ装置を大きくしないで冷やせるか。どれだけ低温の冷媒を使用できるかということに尽きるのですが、ここでは取り扱いの簡易さを考慮して、市販の冷凍ドリンク類を使用します。
ご自身で冷媒を用意されたりする場合には、より効果的な冷却空気の提供が可能になるでしょう。