P-air開発物語 1

【事の起こり】

2021年の春先に、カタールでの出稼ぎ外国人の不審死という記事を読んだことがありました。原因は事故死もあるけれど、猛暑による心不全・呼吸不全ではないかという記述がありました。。カタールのような豊かな国で出稼ぎ外国人がなくなるというのは、なぜなんだろうという単純な疑問でカタールの年間気温を調べると、最高気温だけを見ると1月でも31度の日があり、夏場には平均気温が38℃から40度というものすごい温度になることを知りました。
「出稼ぎの労働者に、エアコンや扇風機などで、涼しい環境で仕事させられない物か」というのが私の感想で、言葉はよくありませんが、「立場的に弱い人間が損するのはつらいな」とも思ったのでした。

熱中症という言葉は知っていましたが、個人的には日射病という言葉になじみがあり、出稼ぎ外国人のことを調べると、ど直射日光以前に気温の高さによる心不全とか呼吸不全というのがなんとなくわかってきました。また、温度がさほど高くなくても、湿度との相関により、熱中症は発生するということも知りました。

カタールの事件を知る前にも真夏のお散歩で、へとへとになっている犬なども見たことがあり、さらに炎天下で真っ赤な顔をしているベビーカーの赤ちゃんをも見たときにも、かわいそうに思った経験もあったため、調べてみたら、屋外での気温は、気象庁が発表している温度よりも高温だということがわかりました。実際外気温が30度を超えたとき、路面温度は50度以上になることもあるようでした。
また私にもかわいい孫が小中学生で4人ほどいますし、姪や甥の子供たちも合わせると10人以上になります。
その子供たちにも熱中症になる可能性はあるわけで、遠い外国のことも気になるけれど、屋外で活動する子供たちが、屋外で利用できるものであれば一番いいなと考えたわけです。そこでまずは自分の縁続きの子供たちにも、使ってもらえるような暑さ対策マシンがあればいいなと思ったのです。ということで、いろいろな文献を調べたりし始めたのでした。
(私が考える機会で熱中症を完全に防ぐなんてことは考えていませんでした。ただ熱中症にならないような意識付けなどの一助にでもなればいいなと考えたのです。)

2021年春先からコロナ禍による蔓延防止対策で顧客訪問できなくなり、事務所でぼんやりする時間が増え、その時間を有意義に使いたいということで、最初は頭を使うゲーム的な感覚で、あれこれ考え始めたのが、今回の実用新案に結実したというのが正直なところでした。
当初は熱中症なんて、夏場だけのものと考えていましたが、昨年も秋口まで暑い日が続き、2022年では10月に入っても30度越が予報されています。
おそらく来年も4月中旬から10月まで、半年程度の熱中症発症期間が継続することでしょう。
温暖化の影響でしょう。

コメント